¥More Than Heaven9後日談も3回目となりました。ホントのことをバラしますと、計6回を予定していたエントリーです。が、小出は文章を書き始めると論点が散漫になるクセがありまして、添削に次ぐ添削。とても6回では収まりきりそうもない。まあ、気長に読んでください。そして、途中で書かなくなったらごめんなさい(←こいつ無責任過ぎる)本日はイベントにエントリーしてから、どのようにして全体の構成を練ったのか、というところに焦点を当ててみます。
僕らが頂いた時間は10分。2時間の舞台などに比べたら、ホントに一瞬の出来事です。15分という枠も惹かれましたが、まずは「10分でお客さんに楽しんでもらう」事を優先しました。これはどういうことかというと、10分で楽しませることができなければ、それ以上長い時間でお客さんを楽しませることはできない。そのように判断したためです。ぶっちゃけ、上演時間が長ければ面白いモノになるかというと、それは別の話ですからね。「持ち時間10分のイベントなら、ダンスナンバーは3曲にしよう」これはエントリーする以前から決めてありました。さらに、「10分のうち、計6〜7分くらいはダンスナンバーで構成する」そのようにも決めていました。
小出は白状します。根性なしと言われても構いません。6〜7分間、ぶっ通しで踊るってのは結構シンドイです、はい。でもそこは舞台に立つ者、曲の後半になってバテるわけにはいかない。なので、どこかで息を整える必要がある。しかし、お客さんに「あっ、今休んでるな」と思わせない方がいい。さあ、こっそり息を整えるにはどうしたものか。そこで、小出が考えた道筋は以下です。
まず初めに考えた案は、歌い手さんと同じように、曲と曲の間にMCを挿入する方法でした。(こっそりっていうか堂々と息を整えてるじゃんか?)ダンスナンバーの紹介をして、今度出演するイベントの宣伝をして……、最後に出演者をコールして、という具合です。ところが、考えれば考えるほど、小出的にピンと来なくなってくる。「他の連中がやっているのと同じじゃね?」とか、「出演者が休んでるとこみて、お客さんは楽しいか?」どうしてもそのように思えてしまう。その上、ただ黙って休むわけにいかない。何か話そうとしても出演メンバー各々、トークのチカラだって千差万別だ。これはダンスの技術と同じく、一朝一夕で養われることはない。ではどうしよう?
次なるアイディアは、MC自体も「魅せる演出」をして、身体もダンス的に使う方法です。ここまで考えてやっと「ビビビッ」とキました。演劇の手法を借り、ダンス的な要素も使う。そんな演出方法です。
まずダンスナンバーとダンスナンバーの間を、「トークパート」とします。トークパートはリズムのハッキリした曲を小さい音量で鳴らし、出演者がカウントを把握できるようにしておきます。僕らはダンスやってますから、カウントに対する意識はそこいらの役者よりも長けているはずです。こうすれば、スムーズに次のダンスナンバーへ移行できるし、尺を気にする必要がないと考えました。そしてカウントに従って、あらかじめ用意しておいたセリフを発する。という方法です。ミュージカルみたいだけど、もうちょっと芝居寄りかもしれません。例えば以下の様な構成です。
【Scene 1】ダンスナンバー①(2:00)
↓
【Scene 2】MC① (1:30)
↓
【Scene 3】ダンスナンバー②(2:00)
↓
【Scene 4】MC① (1:30)
↓
【Scene 5】ダンスナンバー③(2:00)
↓
【Scene 6】MC③ (0:30)
(30秒は、入退場として使う)
ダンスナンバー以外の4分……。これは相当色々と面白いことができるかもしれない。さて、明日以降は実際に稽古期間に入ってからについて書こうと思いますです。