Virgin AmericaのSafety Videoでとびきりのミュージカルが見られるぞ!

この動画をご覧ください!


Virgin America航空の機内ビデオです。離陸前、添乗員が諸注意を説明してくれるじゃないですか?みんな訊いてないけれど、あの諸注意をミュージカル化したそうです。まあカッコイイ!
小出が特に印象深く思うのはロボットのところかなあ。ただ踊ってるだけじゃなくてちゃんと演出されている。そして演出を意図しながら振付がなされている。だから面白いんだ。
関連動画からメイキングの様子もアップされていますが、その中で監督から「ミュージカル的な手法」といった発言がなされています。ミュージカルといえば基本となるのはやはりJAZZダンスです。動画内で一番多くの時間が割かれている女性のキャビンアテンダントには、JAZZDANCEのニュアンスで振付がなされていたのは確実ですね。

さらにさらに、舞台空間の使い方も好きです。アーチ状のオブジェは機内を想像させるし、床に引かれたラインは奥行きを演出しております。スタンドはもちろん窓ですよね。白を基調としているから、照明効果が生えますね。機体格納庫のような無機質空間でも、アイディア次第であっと思わせる演出ができる。その典型例だと思います。

字幕の使い方も、洒落っ気があっていいね。時折フォントを変えてみたり、グラフィカルに動かしたり。情報を伝える為の補足に留めず、字幕も演出に加えた。だから、映像部と字幕部が分離してませんよね。昔「Killer7」ってゲームがあったけど、そのゲーム内での字幕を思い出しましたよ。ナイスです。

動画の最後まで見ると判りますが、何気なく座っている乗客や男性クルーもバッチリ踊れる人達なんですね。そして芝居もできる。
日本で活動している殆どのダンサーは芝居やらない。っていうより、嫌いな人が多いんですよねぇ。反対に役者はダンスに興味がない。踊れるようになりたい、とは思っているけど結局やらない。お互いに「他業種」みたいな感覚でいる。ところが、海外の状況は違う。唄って踊って芝居ができるのが当たり前。この動画をみるにつけ、幾ばくかの危機感を覚えるのです。

こういうの作ろうと思う感覚は日本人にはないよな~と思うのです。思っていても腰が重いのか、批判を恐れるのか、やらない、やれない。みんなやろうよ。オイラはこういうのに刺激されて、舞台なり、あらゆる作品を創りたい。そして現在進行中。