ジャズダンスのピルエットができない!改善したい3つの症状と解決策。

先週書いたこのエントリーhttps://koideworks.net/?p=1779” target=”_blank” rel=”noopener noreferrer”>「ジャズダンスのシェネ。上手く回れない時の4症状とその解決方法」に気を良くしたので、今度はピルエットについて書きます。

ピルエットってかっこいい

ジャズダンスの醍醐味でもあり、見せ場でもあるピルエット。できないと非常にやきもきするピルエット。みんなみんな生きているんだピルエット、ともだちなんだ。
気持ちは十分過ぎるくらい解ります。ジャズダンスを始めて、誰もがぶち当たる壁です。
みんなその壁を乗り越えて2回転、3回転とモノにしていくわけだが、この壁は相当に高いです。
壁を乗り越えて、コンビネーションの中で2回転をスムーズに成功させる事ができれば、まあ不自由はしないでしょう。
なので、2回転の成功を目標とします。ピルエットの練習時、あるいはコンビネーション時。レッスン参加メンバーの動きを見ていますと、ピルエットを回れてない時は、共通した症状がある事が浮き彫りになってきました。それを文章で書きます。大別すると主に3つです。

ピルエット時の主なお悩み

  • 軸足が「トントン」する
  • バランスが崩れる
  • 目が回る

そしてこれら3症状について、

  • 考えられる原因
  • チェックする身体の状態
  • 試してみるべき解決方法

を順を追って、文章で書いてみます。

トントンする

回ろうとするあまり、重心が上がりすぎている事が原因です。
一瞬の間、床から軸足が離れてしまっている、または離れる寸前であると考えられます。
解決方法を示す前に、まず質問をしてみようと思います。

「あなたの現在の体重は何キロですか?」

頭の中で◯◯.◯kgと表示されましたか?
では、次の質問です。

「あなたの上半身は何kgで、下半身は何kgでしょうか?」

いかがでしょう?
ちょっと考えてみてください。

上半身:下半身 = 6:4

それぞれ何kgになったでしょうか?
おおよその数字ですが、仮に体重60kgの人だとしたら、上半身は36kg。下半身が24kgくらいと言われております。
これって結構驚愕の数字ではないでしょうか?
上半身36kgといったら、スーパーで売っているお米、5kg入りの袋約7つ分です。これを持ち上げようとしたら、大の男でも結構なパワーが必要です。
ところが、下半身は常に36kgもの重さを支えています。勿論ダンスをしている時も下半身は頑張っています。つまり「重心が浮く」という状態は、上半身の重さを見失っている状態と言えます。

上半身の重さを感じる。

話が遠回りしましたが、「トントンする」についての解決方法です。
プリエした状態(踵が床に着いていて、なおかつ膝が曲がった状態)、そこから膝を伸ばす動きの全てにおいて、上半身の重さを感じながら基礎訓練を行うのです。36kgの上半身を下半身が持ち上げる感覚です。
日常生活に於いて、上半身の重さを感じる機会はなかなか得られない。よって、基礎的なエクササイズの中で養うより手はありません。

・軸足で床を押す。

前回のエントリーでシェネのコツとしても書きました。床を感じる事はピルエットでも同じです。自動車のアクセルを踏む感覚でぐぐっと床を押します。ルルベする時に押し続けます。床を押す感覚を養う事によって、軸足の親指の付け根が床から離れそうになるのを押さえつけるのです。運転免許をお持ちでない場合はそうですね……海水浴場で使うようなポンプ式の空気入れありますね。ボートや浮き輪に空気を入れるあれです。

そう、これ。コイツを踏み踏みする感覚です。ルイジでもバレエのバーでも良いので、基礎練習の時に意識してみてください。

バランスが崩れる

◯考えられる原因
・自分に最前なポジションが染み付いていないと考えられます。

①腕は今、どの位置にあるのか?脚はどれくらいの高さまで上がっているか?背中は反っていないか?などあらゆる部分を鏡、或は内側からチェックする。
ココで注意したいのはチェックするだけ、という事です。その場で修正しようとしない方が良いです。
稽古だから、といってやり直しを容認する取り組み方は、知らず知らずのうちにあなたの心に逃げ場を作ります。これは小出の実感値としてひしひしと感じるので付け加えておきます。

ダンス的な身体の使い方に慣れる。

自分にとって最適なポジションが見つかると、身体の方が勝手に反応してくれるようになります。つまり、最適なポジションをとらなかった場合、気持ち悪くなってくるのです。そうなるとしめたものです。

目が回る

◯考えられる原因。
首がついてないことが原因と考えられます。

①2回転目以降、鏡に映った自分と目が合うかどうか?
②首を「なんとなく」つけていないか?

・まず首をつける

以下はレッスン中に行っている首をつける為の練習です。やり方は両足を揃えて立ち、足はパタパタと小刻みに動かして時計回りをします。4カウントで1回転。つまり8カウントで2回転です。

カウント=1、2、3、4、5、6、7、8、
首の瞬間=◯、◯ 、◯、◯、◯、、◯、

カウントと首をつける瞬間を図にすると上記のようになります。
「1、2、」までは首より下だけが回転しています。顔は正面を見ていてください。ちょうど、左肩に自分の顎が乗っている。そんなイメージです。「3」で首が回転します。ヌラ〜とぼんやりつけてはダメです。「3」にピッシーッ!とつけます。この首をつける練習で「首をつけるってどういう事なのか?」を理解したらピルエットの練習本番です。
小出のレッスンで行っている練習は4カウントで準備(Preparation)。4カウントで回転となります。左足軸の時計回り、2回転の場合、カウントの関係は以下の通りです。

カウント=1、2、3、4、5、6、7、8、
首   =ーーー準備ーーー、
着地の足=            右、左、

首はANDのカウントに入ります「5、6、」の「、」にあたる部分です。

身体と、首の動きを分離させる。

これはちょっとした「コツ」のようなものです。一度身体に染み付いてしまえば、ほぼ無意識に繰り出す事ができます(油断するとキレは落ちますが)。なぜならダンス的には、首がついていた方がより自然だからです。首をつけるこそピルエットのキモであると言えます。

ダンスに適した身体へ進化させれば、いずれ……。

以上の3要素の内「原因はひとつだけ」という事はまず考えられない。必ず複数の原因が重なっています。
ところが、人間そんなに器用ではないですね。いっぺんに試みても上手くいきません。ではどうしたら良いのでしょうか?小出の提案はシンプルです。
それは「常に身体を最大まで、大きく使う事」であります。そして毎回の稽古で、いずれかひとつで良いです。解決方法を頭の片隅に置いておく。次の稽古も「身体を最大まで使う」。解決方法を入れ替える、試行錯誤する……Endless.
そういった地味な積み重ねで、自分の身体を進化させる。すると「あれ? 今2回転できてたかも?!」という瞬間が訪れるのです。

※このエントリーは2020年4月3日に追記、段落などを修正しております。

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