ジャズダンスのシェネ。上手く回れない時の4症状とその解決方法。

基礎訓練中でのアティチュードポーズです

今日はシェネについて語ってみようと思います。
曲がりなりにも、ジャズダンスのレッスンを受け持たせていただいております。稽古を観察していて、単に「シェネが回れない」と言っても、いくつかの典型的な症状が見えてきました。
その主な症状を4つ、以下に挙げてみます。

シェネが回れない時の症状

  • 真っ直ぐに進めない。
  • 目が回る。
  • バランスを崩している。
  • カウントに遅れる。

思い当たるフシはありますか?自覚症状はありますか?今日のエントリーはこの4症状について、

  • 考えられる原因
  • チェックする身体の状態。
  • 試してみるべき解決方法

という順序を追って、アドバイスできる事を文章で書いていきます。

1 真っ直ぐに進めない

考えられる原因
足を出す方向がコントロールできていないと思われます。

チェックする身体の状態
上半身と下半身が連動しているか。

試してみるべき解決方法
妖怪ぬりかべになったつもりでやってみる。


ゲゲゲの鬼太郎の妖怪仲間で『ぬりかべ』っていますね。あのひと?は一枚の壁でできてるのでとても固いです。
仮にぬりかべがシェネの名手だとします。自分の行きたい方向へ、一直線にシェネできるのです。それはなぜでしょうか?
それにはちゃんと理由があるのです。ぬりかべは固い一枚の板ですから、行きたい方向へ正確に進むには、180度ずつ「どすん、どすん」と身体を回転させていくより方法がないからですね。
さて今度はあなたの番です。ぬりかべの気持ちになるのです!
力を抜いて、真っ直ぐに立ってみてください。その状態で左右の肩の骨(リュックサックの肩ひもをかけるあたり)と、左右のつま先、この4点を、頭の中で線で結びます。この時に描ける四角形は基本的に長方形ですね。
これ、正にぬりかべです。シェネの練習の時は、この四角の形(ぬりかべ)が崩れないように意識してみてください。

3 目が回る

考えられる原因
首がついていないと考えられます。

チェックする身体の状態
意識的に付けられていますか?

試してみるべき解決方法
仮に、8カウントで4回転するシェネの練習をします。進行方向は最初に右足が出るパターンとしてください。カウントと脚の順番を対応させると以下のようになります。

カウント=1、2、3、4、5、6、7、8、
脚の順番=右、左、右、左、右、左、右、左、

さて、この図に「首」を入れてみると、

カウント=1、2、3、4、5、6、7、8、
脚の順番=右、左、右、左、右、左、右、左、
首の順番=◯、◯◯、◯◯、◯◯、◯

首はANDカウントに入れます。カウント「1、2」の「、」にあたる部分です。この間にクルッとつけてください。
この首をつけるという動作は、常に意識する事、がとても大切です。実体験として語りますが、何年ジャズダンスの練習しようとも意識が抜けるとすぐに衰えて、目が回ります。舞台上では特に強く意識しないと、照明効果と相俟って確実に目が回ります。

3 バランスを崩している

考えられる原因
軸の感じ方が薄いと考えられます。

チェックする身体の状態
足首は伸びているか。腕は身体の前にあるか。

試してみるべき解決方法
バレエの練習の時に、「引き上げる」と言ったりします。自分の頭、つむじ辺りが天井に向かって引っ張られている感覚です。この、引き上げる感覚を持ったままシェネをしてみてください。実はこれ、案外簡単にフラフラを抑えられます。ところが引き上げるだけでは、あなたの身体は完全に支えきれていないのです。下方向へ床を押す、という感覚を養ってください。
床を押す感覚というのはなかなか掴み難いです。なぜなら床は凹んでくれないし、地面を力一杯踏んでも地球が向こうへ押しやられる訳ではないからです。
日常生活で床を押す感覚を掴める瞬間はないだろうか?勿論あります。それは自動車の運転中です。
普通免許持っている方はアクセルを踏む感覚を思い出してください。
今あなたは運転席に座っています。エンジンをかけて停車しているところから、アクセルを踏み込みます。時速30/kmまで加速してください。この時、アクセルペダルから足を離すと当然減速します。車が時速30kmで進み続ける為にはアクセルを踏み続けなければならないですよね。
ダンスで「床を踏む」感覚は「このアクセルを踏む、踏み続ける」に似ています。シェネでルルベしている間は常にアクセルを踏む。時速100kmで高速道路ずっとひた走るような感覚です。

4 カウントに遅れる

考えられる原因
ダンス的な身体のコントロールができていない

チェックする身体の状態
歩幅が広くなっていませんか?

試してみるべき解決方法
まずバレエでの1番ポジションをとります。そこからルルベした状態、これがあなたにとって最適なシェネの歩幅です。普段会社や学校に行く時の歩幅より、ずっとずっと狭くないですか。この状態を保ったまま回ってみてください。きっと全然前に進めないと思います。でも、それで良いのです。シェネって、ほとんど進まないものだと思ってください。

これらの解決策は、頭の片隅にあれば良いわけです。実際に回っている時に修正しようとしても、手遅れになることが多い。順番待ちや、レッスンが始まる前に意識することが大切です。これが後々になって効いてきます。どうぞお試しを。

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