先日シューズについてのエントリーを書きました。こちらです→(ジャズダンスを踊る時に履くシューズを6タイプに分類してみた。)
実は同じエントリー中で床についても触れようと思っていたのですが、時間の都合上割愛しました。今日は改めて床について。
床材はシューズ程数は多くないのですが、主に使われる素材に以下の物があります。
リノリウム
板張り
パンチ
床直
パンチと床直、というのはダンスのレッスンや本公演ではあまり考えにくいシチュエーションです。演技の稽古場等では割とポピュラーかもしれません。
今日はダンスについてなので、よく使われる2パターン、リノリウムと板張りについて書きます。
以下には、例によって小出主観で特徴を書いてみました。
リノリウム
こちらに詳しく乗ってますので、由来とか材料とかは参考にしてください→リノリウム
適度に止まるし、適度に滑る。ゴム底のおNEWなシューズだと踵や爪先を擦った時に、痕を残してしまう場合があります。使い込む事により、さらに滑りが良くなったり逆にストップが効き易くなる事もあります。空気が乾燥する冬は特に滑ったりしますので、ピルェットなどの回転モノの基礎では注意しないとバランスを崩したりします。
滑りすぎて困る時にとっておきの裏技があります、が時と場合によって諸刃の剣になりかねません。食器洗い用の中性洗剤を撒いて水拭きをするだけで、応急の滑り止めになります。これ、かなり有効です。キュキュってな具合でいい感じにコントロールできます。ただし、ひとつの舞台面を使ってジャンルの違うダンスナンバーが次々と替わってゆく演出の場合は要注意です。洗剤を撒いてしまうと、スニーカーを履いて踊るタイプのストリート系ダンサーから「止まり過ぎる」と苦情が出る場合があります。(現にやって揉めた経験あり)お師匠から教えていたただいたのですが、テレビの収録現場でよく使われていた方法だそうです。
板張り
ジャズやバレエの場合、少々滑り過ぎる感があります。小出のレッスンでも板張りのスタジオを使用する時は濡れ雑巾を持参しています(濡れたまま持っていく訳じゃないよ)そっとスタジオの隅に鎮座させて、時々踏み踏みします。ソールに水分を含ませると、ある程度滑りを調節できるんですね。使い込んでワックスが剥がれかけてくると、余計に滑りが増したりします。掃除が行き届いていないと埃で滑ったりします。見た目が、リビングみたいに高級感ありますよね。
シューズに比べて種類は少ないのですが実はとっても奥が深い、ダンスと床の関係。慣れてきたら床も意識してみると意外な発見があると思います。
よいダンスライフを!