僕の考える舞台の未来。

昨日のJ-WAVEの【JAM THE WORLD】に今月オープンしたデジタルコンテンツのプラットフォーム、cakesを運営する株式会社ピースオブケイク代表、加藤貞顕氏がゲスト出演しておられました。
火曜日の20:00はラジオを聴ける環境にいるので、この番組好きでよく聴くのですが、昨晩はPCの前でめちゃんこ興奮しました!(Radikoで聴いてるの)すんごく興味深い話題で、津田大介さんとの話も盛り上っていたので、「こらぁ聞き流すだけじゃもったいない。録音して後で大事なことを拾おう」と、すぐさまiPhoneのボイスレコーダーをオンにして録音した次第です。インタビュー中、みなさん楽しそうだった(笑)
その中で一番刺激を受けた言葉をひとつだけ、引用させていただくと

プロが作った宣伝の為のコンテンツはWebにある。アマチュアがシュミで作ったコンテンツもWebにある。でも、プロが本気で渾身の力を込めて作ったコンテンツだけがWebにない。

非常にズッシリときました。たしかにそうだ。僕は舞台の人間だからそこへ焦点を当てると、例えば、劇団新○線の公演がネット単体で上演されることはなかったし(予告とかはあったかもしれない)とある劇団の過去作品の劇場中継ビデオは一本丸まるYOUTUBEにあったけど、あくまでも劇場で上演されることを前提に演出されたものだった。

話が前後しますが、そもそも”コンテンツ”ってなんや?という事なんですが、以下抜粋。

メディアなど、伝達するための手段を提供する際に用いられ、娯楽や教養のために、文字や音声、映像などを使用して創作する内容、もしくは創作物や、そのカテゴリーを指す。代表的なものとして、一般的に音楽、映画、アニメ、ビデオゲームなどがある。書籍、ウェブページにおいても同様である。


とあります。(Wikipediaより)

舞台やダンス、演劇が入っていない…これやいかに(涙)
舞台ってのは基本、お客さんがチケットを買って、劇場に足を運んでくれることで成り立つわけです。それもマチネ、ソワレを基本として一日二回くらいの指定された時間に指定された劇場へ、雨が降れば傘を差して、暑けりゃ熱中症と闘いながら、遠方から電車、飛行機で来てくれる。ヘタしたら、観劇したその晩は一泊して、翌日帰る、とかザラにあります。一方、それに応えようと、作り手も全身全霊を尽くす。しかも「なまもの」であるから毎回同じ舞台は存在しない、一期一会です。これは凄いことだと思う。創る側と、観る側と、上演する場所、この三角関係は紀元前からひょっとしたら変わっていないのかもしれない。しかし、逆の発想をするとそれだけの時間と労力、制約あるって事でもあり、大昔から変っていない使い古された形式だ、とも考えれらなくもない。
ひとつだけ断っておきますが、小出自身も、舞台はライブで観るのが一番だと思います。先ほどの三角関係がずっと続いてきたように、これからもずっと無くならないとも思います。それを前提にしてあえての提案です。

僕ら劇場から出て、表現の場、創作の場、発表の場を持ち歩いてはどうか?

どういうこと?と思われるかもしれませんが、60年代後半~70年代前半のにおいては既存の劇場から脱却して、どこでも芝居をやるんだ!やってやるんだ!という流れがありました。いわゆるアングラ演劇ってやつです。原動力には「時代」ってものがあったと思います。では今僕らが生きている「時代」だからこそできる舞台があるんじゃないか?と思うのです。つまり表現の場をWebに創りだすわけです。
俳優、ダンサー、が舞台上、映画中、ドラマ中で生きるのと同じように、個人個人が手にしているスマホとかタブレット端末の中でも生きていたらどんな事がおきるのか?劇場や映画ではありえないような演出と、あっと驚く様な仕掛けを使って、劇場と同じくWeb上も主戦場に据えた俳優、ダンサーがいても良いじゃないか?と思うのです。感動が手のひらにある。もしくはすぐ隣でやっている。劇場へ足を運べない人にも舞台の楽しさ、面白さを伝える。そんな事ができる「時代」なんじゃないか?と思うのです。小出はお師匠から「舞台は癒し」と教わりました。まさにそう思います。こんな「時代」だからこそ、自らが演じること、踊ること、創ることで、日本のどこか遠いところにいるおばあちゃんが笑ってくれたら、いじめられてる子が勇気を持って打ち明けてくれたら。誰でもいい、ちょっとでも「明日もまた頑張ろう」「日本には、世界には明るい未来がある」「まけるもんか」と思ってくれたらこんなに嬉しい事はないんです。
そんなのただの劇場中継になってしまうよ。とか、本気で作ったモノがタダでお手軽に観られてしまうのなら、やる意味がない。という考えもあると思います。
夢ばかり語ってられない、でも舞台なんてもの自体が夢みたいなモンだから、こういうことは言えばいい。言わなきゃ現実にはならない。
さあ、そこで今度は課題です。
自分がパフォーマンスなり、創作したものを観てもらって、触れてもらってお金を得る、という一番シンプルな法則に戻るにはどうしたらいいか?これも同時に考える。
なんだえ?結局はお金か、と言われてしまいそうですが、あえて言います(今日は強気)

お金がなかったら舞台できないんだもの。

直接舞台に関わるお金だけじゃなくて、生活もできないのだからね。それは舞台とか芸能とかをやっている人間なら誰しもが解ってると思うんだ。この日本においては無形のものでお金を得る、という考えに一種の罪悪感を抱く風潮があるし、小出もそうでした。でも、一番最初の加藤氏の言葉、プロが本気で渾身の力を込めて作ったコンテンツで正々堂々と戴けばよいと思います。その為に切磋琢磨する、自分を磨く。事務所に一任するのではなく、劇団に従属するでもなく、時にはそういった組織と手を取り合って、各個人が今できる渾身の力を込めてコンテンツを創るんです。その為の発表の場をWebに求めても良いのではないか?と考えます。そうなって初めて日本のアーティストはアイデンティティを獲得できるのではないか、とも…。
録音したラジオでは、クリエーターのお金の分配の仕方、についても話が及んでいましたので、まだまだじっくりラジオに耳を傾けたいと思っています。

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