「ピルエットだけ上手くなる」そんなことは、ありえない

「ピルエットは3回転以上できるけど、シェネはサッパリできない」というような状態はありえないと小出は考えます。なぜなら、全てのテクニックはつながっていて相乗的に上達するものだ、と思ってるからです。
ピルエットが2回転できるようになったら、シェネも確実に上達してるはず。難しいコンビネーションについて行けるようになったら、振りの中で現れるピルエットも、以前と比較して良い感じに繋げられているはずだ。

「えーっ前と変わんないし、って言うかむしろ前は二回転できたのに今できなくなっちゃった」という人。気持ち解ります。実はみんなそう思ってます。
ダンスの上達は本当に本当にごくわずかずつです。下手になってると思えることだってある。時々、グワッと上達して周りに驚かれたりするものだが、それは今までの練習が一気に実を結んだ結果。普段は全てがちょっとずつ上がったり下がったりを繰り返して、一ヶ月後、或いは一年後、「全体がほんのちょっとプラスになってんじゃね?」くらい。
とりわけ、ピルエットやシェネは目に見えるテクニックで、「回転数」という明確な尺度がありますから、こだわるのも無理ないと思います。

長くレッスンを開催していますと稀に「ピルエットが上手くできないので、教えて下さい」と仰られて僕のレッスンに来られる方がいらっしゃいます。
率直な意見を申し上げると、「特効薬はない。ピルエット回るために体全てをイチからつくりあげよう」という結論になります。その為には、週2回でも、週1回でも良いので、決まった習慣を作り必ず練習すること。急がばまわれ、やね。

ピルエットの練習中に意識したいことを挙げると

・目が回らないようにするために首をつける
・軸足で床を押す感覚
・背中を上方向に引っ張る感覚
・脇の筋肉を使う

などなど、きりないです。いずれかひとつを短期間で集中的にトレーニングしても、きっと回れない。先にも書いた通り、全て繋がっているからです。盲目的にならず、体全体に意識を巡らせたほうが良いよ。きっとね。

あの、ふたつばかり断っておきますが、まずひとつ目。
ピルエットできなくていいというわけじゃないよ。目に見えるテクニックですから、どれだけ修練を重ねてきたのかを観るひとつの手がかりにはなりますので、怠らない事が大事。
ふたつめ。
その日の調子ってある。ダメな時はダメな日なのよね。明日があるさ、明日がある。それと、もっと長い目でみると、3回転できたのに、できなくなっちゃった、って期間は必ずやってきます。スランプとはちょっと違う。単なる過程だ。腐った蜜柑にならない事が大事。がんがろう。

おすすめ記事

  1. もっとジャズダンスが上手くなりたい人へ
  2. 単調な練習こそ、創造的であれ
  3. ジャズダンスレッスンで意識したい11のこと

関連記事

  1. オイラが踊りたくなる曲って、どんな曲だろう?
  2. 最近の自分の踊り
  3. 僕の考える舞台の未来。
  4. 作品創りの過程を公開すること
  5. ウォーキングの練習は基礎と実践の中間くらいね
  6. さよならの力
  7. インからアウトまでの4つの道筋。
  8. ジャズダンスに必要な筋肉の付け方
PAGE TOP