ジャズダンス中での、背中への意識。

日々のレッスンご苦労さまです。みなさん毎回のレッスンで各々取り組んでいることがあるかと思います。小出も、レッスンはじめに行うルイジはみんなに混ざらせていただいて、身体への意識を鋭敏にさせております。僕が最近のレッスンで、最も強く意識を巡らせている身体の部位は背中です。

「背中側や」
劇団に所属し、レッスンに明け暮れていた頃はそれこそ何度も言われてきたことです。最近ようやくその意味が解りかけてきましたよ。しかし、まだ途上。ここ半年くらいで、ようやく「みえてきたかな」と思えるようになりました。人によると思いますが、かなり意識が及びにくい身体の部位だと考えてます。

なぜ意識しにくいのだろうか?
例えば、あなたがスタジオの鏡の前に立っている姿をイメージしてみてください。どんなポーズでも構いませんよ。



イメージできました?その自分の姿ってどんな向きでしょうか?正面、あるいは、せいぜい斜め45度の方向じゃありませんかね?最初に「自分の背後」を想像する人って…まずいないと思われます(いたらごめんね)というか、自分の背後って、自分の目では絶対に見ることができない(幽体離脱でもしないかぎり)視覚に入らない身体の部位はイメージが難しく、意識も及びにくいのも当然だと思います。

どうやって観るのか
自分の背中の状態を知るには「内側」から観るしか方法がありません。心の目で観る感じよね。基礎レッスン中、動きながら観ます。小出の取り組み方を具体的に挙げてみましょうか。

背骨の両脇辺りを常に上へ引っ張る
「はい、背筋を伸ばして!」と言われてシャンとする、丁度アノ辺りを首筋からつむじ方向へ、いつも引っ張っておく感じですね。しかし、この伸びも、ちょっとした動作で緩んでしまう。

プリエをした後はもう一度意識を呼び起こす。
背中の伸びが緩みやすい動きで、一番解りやすいのはプリエ。1回のグランプリエで上下に動いた後は、もう緩んでる。もっと複雑な動きが絡んでいて、プリエも含まれている動作の場合は、意識自体も失いがちです。「私も、俺も意識してみよう」と思った人。ちょっと、気をつけてみてください。

身体への意識というのは、一朝一夕では養えない。徐々に解ってくるものだと思います。ここが解ったら、次はこの部位。そこが意識的から無意識に変わると次にこの部位…と終わりがありません。
仮に、身体すべての部位へ意識が及んだとしましょう。では、その先には何があるのでしょうね?
小出は、「呼吸」だけが残るだろうな、と考えています。踊っている間、この世を自分の呼吸だけにする。今わかっているのはそれくらいですかね。

最後に完全な余談になるのですが、小出が「この人の背中カッコイイ」と思う人を2人挙げてみます。まずは松田優作さん。
ちなみに動画中、ちょっと血を見る殺伐とした瞬間があるので苦手な人はスルーの方向でどうぞ。



リンク動画はリドリー・スコット監督の「ブラックレイン」冒頭。2:09辺りに現れる「背中」です。
この映像を観て、思い出すエピソードが有ります。記憶を掘り起こすので確かじゃないのですが、俳優の古尾谷雅人さんのインタビューだったかな?
「ひとつ呼吸をしてから、振り返るんだ。そうすると全然様子が違う」というような事を松田優作さんに言われたらしいのです。こういう人でも創り込みをしていたんだなあ。
もう一人紹介。



ブラックジャック先生。
いつも凛としている黒男さんですが、背後からのショットになった時、妙に哀愁を感じてしまう。

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