もっとジャズダンスが上手くなりたい人へ

このブログを読んでくださっている人は、既にジャズダンスをやられている人が大半だと思います。毎回のレッスンでは自分ができる動き、苦手な動き、色いろあると想像します。ミミズだってオケラだってみんな同じなんだ友達なんだ。
ネットで検索するくらいだから「もっと上手くなる方法」を、喉から手が出るほど知りたいんだよね。
そんな人へ向けて小出は敢えて言います。上手くなるには「自分より実力が上の人と、一緒にレッスンしたらいいよ」

じつは、実力って「引き上げられるもの」だと思ってます。もちろん、個人の試行錯誤や取り組みによって道が開ける事はあり、とても大事です。それは否定しません。しかし、自分の身体に入っていない動きや使い方は、そもそも自分では生み出せない。まず視覚的に目から入ってくる動きを真似して、繰り返し訓練することによって、次第に身体がついていくようになるものです。

少し長くなりますけど小出の体験談をしましょうか?
僕は元々、オープンレッスン生としてダンススタジオに通っていました。朝からバイトして夕方に上がり、19:00から始まる90分のレッスンを每日2コマ受けて帰宅する。雨の日が続いたりすると洗濯が大変だった。そんな日常と思ってください。
ある日のこと。スタジオに存在していた劇団から、オーストラリア公演参加のお声がかかります。願ってもないことでしたから、当然参加しました。でもその時はまだオープン生としての参加です。
しかし半年後。フランスのアヴィニョンと、スコットランドのエジンバラ公演にあたっては、正式に劇団へ所属することになりました。それに伴い、「昼の劇団練習へ参加するように」とのお達し。以後、師と仰ぐ方の指導(とはいえクチではあーせいこうせい、とは言わないお方でしたが)を受けることになります。
まるで世界が違いました。それまで、オープンレッスンで「先生」だった人たちや、スタジオのライブなどで顔を合わせて「凄いなあ上手いなあ」と憧れ、一種畏敬の念を抱いていた人達、そんな中で一緒にレッスンすることになったのですから。

練習はハイレベルです。音楽好きを自覚している小出ですが、バーレッスン時にかかるピアノ曲が流れただけで気分が悪くなるくらいです汗。
体育会系的なノリの練習ではないので、できなくてもペナルティを課せられるわけではありません。でも惨めにもなりますし、自分に腹も立ちます。だって、にんげんだもの←みつを。
ところが、半年を過ぎた頃から変化が起き始めました。
かなり難しいバレエの動きも、危なっかしくではありますがつなげることができたのです。練習後に、先輩から言われた言葉は今でもハッキリ覚えています。


「今日の振りは私(バレエ出身の女性でした)でも難しいと思ったくらいなのに、祐司さん(後輩だけど年上なので、さん付けで呼ばれていた)、あんなのできるようになってて驚いた」


そういうものです。

レッスンを受ける側としては、なるべく少人数のほうがいいと思う気持ちは当然だと思います。しかし、多くのダンスレッスンがある程度の人数をキープしつつ行われる理由はここにあると思っています。
つまり、実力が拮抗しているところで練習しても、なかなか上手くならない。実力が上の人達に混じって、ヘマをしようが何しようがついていくと知らない間に別次元へ到達できます。

兼好法師は徒然草でこんな事を書いています。現代語訳はここのまとめサイトから引用させていただきました。

これから芸事を身につけようとする人は、とかく「ヘタクソなうちは誰にも見せたくない。
こっそり練習して、ある程度見られるようになってから披露するのがカッコいい」と言うものだけど、そういうことを言っている人が最終的にモノになった例はひとつもない。

まだ未熟でヘタクソな頃から、上手くてベテランな人たちに混ざって、バカにされて笑われて、それでも恥ずかしがらずに頑張っていれば、特別な才能がなくても上達できる。
道を踏み外したり、我流に固執することもないだろう。そのまま練習し続けていれば、そういう態度をバカにしていた人たちを遙かに超えて、達人になっていく。人間的にも成長するし、周囲からの尊敬も得られる。


一応断っておきますが、あなたの目指す到達点はどこでもいいんですよ。プロのダンサーになるつもりでなくたっていい。単に「踊るのが好きだから」でも良いのです。でも、上手くなりたい、テクニックのみならずダンスに関わるあらゆることで「向上したい」と思う気持ちは誰しも同じじゃないでしょうか?「上手くなる方法」を検索するくらいですからね笑。

ちなみにダンスレッスンでは初級、入門、或いは上級などと銘打ってレベル分けを行うことが多いですが、あれってじつは教える側の都合が大きいような気がしてます。スタジオの運営って、極限まで突き詰めれば「営業」ですから。実力の伴わない人の為にレッスンのレベルを下げると、デキる人から不満が生まれるのです。それを避けるためにレベル分けをするのだと思ってます。
そこへきて小出の開催しているレッスンは、現在金曜しかありませんから、上に合わせます。下げません。圧倒的に上目線です。

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